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昨年より、八ヶ岳井戸端歴史サークルを発足いたしました☘

三橋貴明さんの経世史論というコンテンツを教材として、毎月1回、皇統論と歴史時事から1づつ選び担当が解説するという会です。
経世史論|株式会社経世論研究所

まず、歴史の印象が教科書で習っていたものとはまったく違うということに毎回新鮮な驚きを感じます。
そして、現代を理解し、未来を見通す目を養うのに、歴史を知れば知るほど、過去をとらえるほどに、未来への視界が比例して広がるような感覚になるので、私の中ではライフワークとしてとても大切なものとなっています。

前回の歴史時事は第21回フランス革命の狂気でした。

おさらいすべく、おなじみ『ヴェルサイユのばら』を読み返し、
懐かしいですね~~✨✨

今は『ナポレオンの栄光』を新たに読み始めました。

歴史にまつわる名作は、漫画も小説も、映画もたくさんあって、観損ねているものけっこうありますね☆

学校で習った歴史では、フランス革命は啓蒙思想によってはじめて人権や自由、平等という思想がもたらされ、特権階級を打破した画期的な歴史であると、なんとなく良いこととしてとらえていました。だってオスカルだって最後は革命派にまわったし。

しかし、本当にそうでしょうか?

冷静に考えれば、これまで国王だった人を引きずり下ろし、ギロチンにかけるってあまりに狂気の沙汰だと思いませんか。
国王の人権も王妃の人権も、国民主権の名のもとに無視される。
歴史をストレートに学ぶほどに、
国民主権や人権といった美しい言葉でも、人間は簡単に狂気に陥るという教訓のようにとらえる史事なのではないかと考えるようになりました。

「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」という言葉はあまりに有名ですが、実際にはマリーアントワネットがそのように言ったという事実はないようです。
自分たちの残虐性を覆い隠すためのでっち上げのようにさえ思えます。

同時代、少し離れたイギリスで、フランス革命の成り行きを鋭く分析したイギリスの政治思想家、エドマンド・バーク著『フランス革命の省察「保守主義の父」かく語りき』を読むと、

「人権」は爆弾テロに等しい
長年の慣習に基づく権利や取り決めなど、人権の前にはすべて無効となる。人権は下限を知らず、妥協を受けつけない。人権の名のもとになされる要求を少しでも拒んだら、インチキで不正だということにされてしまうのだ。

と記されています。

私たちは高邁な理想のもとでは、それまで先人が築いてきたことへの敬意や重要性をすっかり見落とし、なにか熱病にかかったように”正しさ”に浮かれてしまう傾向があるのではないでしょうか。

歴史は繰り返す

これは決して過去の話ではなく、今現在進行形でかたちをかえてある問題のようにも思います。
たとえばBlack Lives Matterとか、ポリティカル・コレクトネスの過剰な傾向など、美しいスローガンの裏にある本当の素顔を冷静に見る必要性があるとせつに感じる今日この頃です。

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